たまらない…もはやこれは恋だ。
15年ぶりの仕込みとなる究極の甘口に心が踊る。
高級なくすんだ真珠のような艶っぽさ。濃密な甘さ。不思議な重力の甘さは、もはや快感。
水をほとんど使わないといわれる300年前の酒レシピ.元禄仕込み。
本来、この搾ったお酒は、少なくとも10年以上熟成させ、琥珀色の古酒として仕上げるところ。だけれど・・・飲みたかった。出来立てのお酒。
醪タンクから繋がれたホースをとおるスピードの遅さ。
酒袋にいれるときの「ぼちゃん」という音の重さ。そう、勝山さんは全量酒袋でお酒は搾られる。普段の勝山さんにはない、70%の低精白。上澄みを飲むと、そのボリューミーな雰囲気が漂う。
酒袋にいれた醪の濃度があまりに濃くて、酒袋からしみだしてこないという現象!!いつまでたっても半切り桶にたまらない。
醪をいれる酒袋をささえる酒井くんの手は冷たく真っ赤で、きゅっと職人技としか思えない大澤くんの紐しばり、出会った頃から若さ変わらぬ鏡さんと穏やかで熱心な伊澤家の平輝さんが、醪の入った袋を受け取り、腹筋力がすごすぎ、槽に酒袋を敷いていく。必殺仕事人の集団だf(^_^;この光景は何回見ても胸にぐっとくる瞬間。大好きです。
出会ってしまった究極の甘口。
元禄は、今期しっかり米を溶かしてやりたいと後藤杜氏は、今まで仕込んだシャトーディケムのような日本酒を目指した『勝山元』の酒造りデータを見直して、しっかりと米が溶けるようバランスとり仕込んだそうだ。もちろん仕込んでから溶けるまでちゃんと日数をかけてやりたいと。
今年はほんとに米がよかったそう。後藤杜氏が『米には逆らえないですから』と米の出来の話でポツリ。
後藤杜氏は、自分が造るお酒ひとつひとつ、飲み手のシチュエーションを頭に描いて酒を造っている。なんというか…すごい。
私の中では歴史的な一瞬と言いたくなるような搾りが行われました。300年前の文献に書かれたレシピを紐解き、仕込んだお酒『勝山元禄(げんろく)』。
商品スペック
- 蔵 元 :
- 勝山酒造
- 杜 氏 :
- 後藤 光昭
- 酒 質 :
- にごりの生原酒
- 原料米 :
- 仙台産ひとめぼれ
- 精米歩合 :
- 70%
- 日本酒度 :
- アルコール度数 :
- 16度
- 配送種別 :
- 冷蔵
蔵元紹介
勝山酒造(かつやましゅぞう)宮城県仙台市
『もっと先がある』そう思わせる勝山酒造のお酒。創業元禄年間。仙臺伊達家御用蔵・勝山酒造。水の旨さ、米の旨さ際立つ酒。仙台で一番おいしい水で仕込んだお酒、それが勝山だ。蔵元が比喩する「マリリン・モンローのようなお酒」という言葉があるほど、ワイングラスがよく似合う。オール純米仕込。すべてのお酒を酒袋で搾る。酒袋の布目からにじみでる日本酒。これは、日本酒にとって最も贅沢極まりない搾り方。リッチボディな「勝山流濃醇旨口」、なのに透き通る水のように飲むほど潤う。遠心分離機の導入は、酒袋を通さない究極の搾りを実現。まさに「高濃度の日本酒のエッセンス」。世の中で勝山でしか造ることのできないお酒「元禄仕込」もある。蔵が所蔵する約300年前の酒造レシピで造られる「究極の甘口酒」にはため息がもれる。仙台産のお米にこだわった「戦勝政宗シリーズ」、代々受け継がれてきた「たまご酒」も不動の人気。その醸造をまとめる後藤光昭杜氏は、人並外れた感性、研ぎ澄まされた五感、いや第六感で、他の人が気づかないすごいところに何かを見つけ出す。「酒造りに永遠にゴールはない。けど、何より美味しいお酒を造ることを、皆が望み応援してくれる環境で仕事ができるのは、至高の喜び。」そう話す後藤杜氏の言葉が印象的だ。
むとう屋のこだわり
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宮城の酒蔵が
造った日本酒のみ!宮城・松島「むとう屋」の日本酒は、宮城県の酒蔵さんが造った日本酒のみです。「顔が見える日本酒」を大事に売っていきたいという店主とスタッフの思い。宮城にはたくさんいい酒蔵さんがたくさんあって、本当誇りに思います。いい水、いい米、いい人たちが繋がっています。
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蔵元と造り手の
気持ちを大事に!日本酒は農産物です。どんなに同じ原料を使っても、毎年の気候や気温、お米の状態や水の状態、ほんと同じ答えがなくて、杜氏さん蔵人さんにとって、キセキで生まれる一本はないんだなとしみじみ感じます。思いと経験。それが1+1が何倍にもなる。だから大事に伝えたいなと、いつも思っています。
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楽しく、おいしく
飲んでください!難しく考えないで、これ美味しい!これが自分に合うなーみたいな、今日のごはんおいしいなーみたいな雰囲気を楽しむのが一番幸せだなって思います。日本酒を造った人の顔やそのとき大変だったこと、上手くいった事とかを知ると美味しさひとしお。かたちにとらわれず、楽しく飲んでください、ぜひ。
季節による日本酒の特徴

※日本酒ごとに違いがありますので、特徴の一つとしてご参考ください