今年も素晴らしい仕上がりに
七ツ森と呼ばれる七つの山を見下ろし、山々に囲まれた宮城県大和町吉田地区に誕生した了美ヴィンヤード&ワイナリー。創業されたご夫妻の名前を一字ずつとって名付けられたワイナリー。
むとう屋生詰ワイン「赤」
香りは甘いキャンディのような雰囲気。口に入れると甘さの風味はあるが甘くない。渋みなく、酸味も穏やか、色味は澄んだルビーのような色合い。すっきりして、甘ったるくなく美味。口に残らない。もぎたての葡萄を食べてあとの風味のような余韻が残る。今期はグラタンかな。ぜひ出来立てを飲んでほしい。
醸造責任者の樫原さんから。
今年のヴィンテージ、2024年は夏から秋にかけての天候不順を受けて、やや難しい年であるという印象を受けました。具体的には雨が大変多く、そのため日照
量が少なくなり、ブドウの成熟度が容易には進まない状況です。そのため、特に色素の生成が十分とは言えず、結果的に例年に比べて色調の弱い葡萄が見受けられました。発酵の際の醸しの条件を試行錯誤しながら色素抽出に努めましたが、結果として得られたワインの色合いは例年よりもやや弱い色調に落ち着いております。また、今年の特徴として、日照量が少ないことに伴い、気温がさほど下がらない(気温は高い)ことで、総酸度はやや低くなっております。アルコール度数と甘味においては前年と同等ではありますが、味わいの面でやや甘味が勝る印象を受けるかもしれません。
【むとう屋生詰めワイン 新たな発売】
10年前まで販売していた「むとう屋生詰めワイン」がありました。うちの歴史であり、たくさんのファンがいました。まるごと葡萄をたべているような味わい。瓶底の酒石さえも、お客様は宝石のようにとても価値を見てくださっていて。津波でワイナリーごと犠牲になった宮城県山元町の桔梗長兵衛商店さんで15年以上にわたり仕込んでくれた生ワイン。正直、震災後に桔梗屋さんの顔が浮かび、生ワインの再発売を他社でつくってもらうという一歩を踏み出せず、あれから10年。今回、大和町の了美ワイナリーの美代子社長、そして醸造家の樫原さんに出会ったことで、10年越しの一歩を進むことができました。社内の話し合いで、「以前と全く同じでは、それは決していいことではない。思い出が強すぎる。固執せず、新たなワインとして進むべき」という言葉がでて。以前とはまったく違うアプローチでこの「むとう屋生詰めワイン赤」を出すことに決めました。純粋に楽しんでほしいです。
むとう屋一同
こんな食べ物といっしょに!
商品スペック
- 蔵 元 :
- 了美ヴィンヤード&ワイナリー
- 酒 質 :
- 果実酒
- 原料米 :
- キャンベルアーリー
- アルコール度数 :
- 12
- 配送種別 :
- 常温
ワイナリー紹介
了美ヴィンヤード&ワイナリー宮城県黒川郡大和町
七ツ森を上からみおろし、山々に囲まれた宮城県大和町吉田地区。大和町は雪も多い。気温も低い。秋保よりも寒暖差がある。創業されたご夫妻の名前の一字ずつをとって名付けられたワイナリー。大和町で生まれ、大和町に恩返ししたいと、ここでワイナリーを始める決意。ワイナリーの入り口をぬけると、仙台出身の画家・佐藤忠良さんの「大きなかぶ」の絵が大好きだな美代子社長が、黒板に大きく手書きで書いた絵が迎えてくれる。「白ワインには地元の米の塩むすび」というペアリングを提案するほど、地元への思いが深い。獣がたくさんでるから、電熱線。洞窟のような入り口の貯蔵庫も手作り。虫はぜんぶ山おろしの風でとんでいく。この場所が最高に素晴らしいとされているすごい理由。ワインベクトル地帯で世界有数の産地と同じ『北緯38度』。植物が生育する最高条件の『有効積算温度』の数値が偉大な赤ワインを生んでる温度。なだらかな斜面。見事な土質と水。恵まれた大和町吉田の気象条件。とにかくいい条件がいっぱいあるワイナリー。今、醸造家の樫原さんは、畑の個性・品種の個性を出していきたいそうだ。そして食事と合わす。「マリアージュ」という楽しめるスタイルを目指すという。味わいの落としどころが本格派な印象。宮城最大級のワイナリー。春にはレストランも完成。大和町のダムを越えて山の奥、ちょっと遠出で旅したような気持になれるすばらしい場所、楽しみなワイナリー。
むとう屋のこだわり
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宮城の酒蔵が
造った日本酒のみ!宮城・松島「むとう屋」の日本酒は、宮城県の酒蔵さんが造った日本酒のみです。「顔が見える日本酒」を大事に売っていきたいという店主とスタッフの思い。宮城にはたくさんいい酒蔵さんがたくさんあって、本当誇りに思います。いい水、いい米、いい人たちが繋がっています。
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蔵元と造り手の
気持ちを大事に!日本酒は農産物です。どんなに同じ原料を使っても、毎年の気候や気温、お米の状態や水の状態、ほんと同じ答えがなくて、杜氏さん蔵人さんにとって、キセキで生まれる一本はないんだなとしみじみ感じます。思いと経験。それが1+1が何倍にもなる。だから大事に伝えたいなと、いつも思っています。
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楽しく、おいしく
飲んでください!難しく考えないで、これ美味しい!これが自分に合うなーみたいな、今日のごはんおいしいなーみたいな雰囲気を楽しむのが一番幸せだなって思います。日本酒を造った人の顔やそのとき大変だったこと、上手くいった事とかを知ると美味しさひとしお。かたちにとらわれず、楽しく飲んでください、ぜひ。
季節による日本酒の特徴
※日本酒ごとに違いがありますので、特徴の一つとしてご参考ください