年に一度の特別な「松島の吟風(まつしまのかぜ)」。
搾ったときにしか出会えない極上品。
2023年1月21日13時。このお酒の搾りが行われました。「こんなににごってない香り。うまいのが伝わってくる。旨い水みたいに雑味なし」と、一緒に立ち会った仙台駅店エータ店長の声が耳に残ります。温度をさげた冷たい醪を酒袋にいれ、手作業で吊るしていく。蔵人さんの酒袋のひもをしばる手も冷えて真っ赤。粛々と行われる「掛け搾り」。醪自身の重さでしぼられていく。うまいんだな、本当に。
ひとつひとつの作業のたびに、手を洗い、作業に戻る。アルコール消毒が当たり前の時代に、酒蔵さんは、当たり前に手洗いとか清潔とか気を付けてやっている。当たり前のすごさに感動。
オール松島産を目指した26年。松島の酒米で日本酒をつくろう。白身魚に合う酒をつくろう。そう動いたむとう屋店主。遊びはとことん本気だと、米は友人のF・F磯崎さん。造りは松島に一番近い酒蔵の阿部勘酒造さん。最初は「吟の精」という酒米から始まりました。23年目に、オール松島町産酒米という夢をかなえました。ここからが始まりです。
ここ数年田んぼ事情も変わってきました。高温障害(登熟期の気温が高すぎて)米がかわってきています。平塚杜氏も、意識して酒米に水を吸わせようとしているほどかたい米。田んぼの水管理、農家さんあっての一本です。松島のF・F磯崎さんは大事にお米を作ってくれています。
商品スペック
- 蔵 元 :
- 阿部勘酒造
- 杜 氏 :
- 平塚敏明
- 酒 質 :
- 純米吟醸
- 原料米 :
- 松島町産酒造好適米 蔵の華
- 精米歩合 :
- 45%
- 日本酒度 :
- +0.5
- アルコール度数 :
- 15.9度
- 配送種別 :
- 冷蔵
蔵元紹介
阿部勘酒造(あべかんしゅぞう)宮城県塩竃市
塩竈神社の男坂にほど近くに佇む阿部勘酒造。三百年以上の歴史ある酒蔵。主役級の旨さなのに、常に控えめ。阿部勘さんのお酒は、「最高の名脇役」。蔵人晩酌酒の本醸造や純米酒は、飲食店さんにも信頼が厚い。幻の米と言われる酒米「亀の尾」の酒はゆるぎない逸品。ひとつひとつのお酒がキラリと光る。香りふわっと味わいシャープ。阿部勘さんの社長である蔵元と蔵人の間にある心地よい緊張感。平塚敏明杜氏は、故・伊藤栄杜氏の南部杜氏の造りを継承、自身のチャレンジもしながら、王道を築き、季節酒や杜氏の遊び酒など生み出している。任せられる蔵人の存在の成長も阿部勘の進化とともにあり、チーム阿部勘がここにある。一緒にしてきた経験の日々があるからこその信頼。食べて飲んで旨さひとしお、最高の名脇役・阿部勘の酒。
むとう屋のこだわり
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宮城の酒蔵が
造った日本酒のみ!宮城・松島「むとう屋」の日本酒は、宮城県の酒蔵さんが造った日本酒のみです。「顔が見える日本酒」を大事に売っていきたいという店主とスタッフの思い。宮城にはたくさんいい酒蔵さんがたくさんあって、本当誇りに思います。いい水、いい米、いい人たちが繋がっています。
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蔵元と造り手の
気持ちを大事に!日本酒は農産物です。どんなに同じ原料を使っても、毎年の気候や気温、お米の状態や水の状態、ほんと同じ答えがなくて、杜氏さん蔵人さんにとって、キセキで生まれる一本はないんだなとしみじみ感じます。思いと経験。それが1+1が何倍にもなる。だから大事に伝えたいなと、いつも思っています。
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楽しく、おいしく
飲んでください!難しく考えないで、これ美味しい!これが自分に合うなーみたいな、今日のごはんおいしいなーみたいな雰囲気を楽しむのが一番幸せだなって思います。日本酒を造った人の顔やそのとき大変だったこと、上手くいった事とかを知ると美味しさひとしお。かたちにとらわれず、楽しく飲んでください、ぜひ。
季節による日本酒の特徴

※日本酒ごとに違いがありますので、特徴の一つとしてご参考ください